あざ治療
あざ治療のご案内
当院では色素レーザー V-beamⅡ とピコレーザーを中心に、血管系・色素系のあざ治療を行っています。 病変の種類ごとに治療回数や通院の目安が異なるため、まずは特徴を知っていただき、 詳細ページで治療方針をご確認ください。
診察から治療までの流れ
- 形成外科の保険診療枠で診察し、あざの種類・深さ・広がりを確認します。
- 年齢や生活スケジュール、麻酔方法を踏まえて照射プランと間隔を調整します。
- 照射後の紫斑や色素沈着へのケア、必要な外用薬・保護材をご案内します。
まずご相談ください
あざの種類によっては早期治療が効果的なもの、ダウンタイムをとりながら長期的にコントロールするものがあります。 生活に合わせた治療計画をご提案しますので、お悩みの症状をご相談ください。
治療対象のあざ一覧
青あざ・外傷性刺青の保険治療
青あざ・外傷性刺青の保険治療
異所性蒙古斑・太田母斑・外傷性刺青など青みが強いあざに対する保険診療の流れと照射間隔をまとめています。
初診時に必要な書類や、ピコレーザー治療後のケア・通院目安を分かりやすく整理したガイドです。
保険適応の主な症状
異所性蒙古斑
お尻以外に出る青あざは自然に消えにくく、真皮に沈着した色素をピコレーザーで少しずつ減らしていきます。
乳幼児期に始めると照射回数を抑えやすく、麻酔の工夫で痛みの負担も軽減します。
太田母斑
頬やこめかみ、眼球の白目に青灰色の色味が広がるあざで、メイクでは隠しきれない場合が多いです。
ピコレーザーを複数回照射し、白抜けが目立たないよう出力と間隔を調整しながら薄くしていきます。
外傷性刺青
転倒や事故で皮膚に入り込んだ砂・アスファルト粉・鉛筆芯などが黒ずみとして残る状態です。
ピコレーザーで異物を細かく砕き、3か月ごとの照射で徐々に色を薄くします。
赤あざのレーザー治療
赤あざのレーザー治療
乳児血管腫や毛細血管奇形など赤みの強いあざに対するV-beamⅡ中心の治療方針をまとめています。
年齢や病変の場所による照射回数の目安、ダウンタイム管理、ホームケアを確認できるガイドです。
対象となる赤あざ
乳児血管腫(いちご状血管腫)
生後まもなく急速に盛り上がる赤あざで、放置すると潰瘍や瘢痕が残ることがあります。
増大期には短い間隔で V-beam を照射し、必要に応じてヘマンジオル®内服と併用してコントロールします。
毛細血管奇形(単純性血管腫)
広い範囲に赤みが残る生まれつきの血管病変で、放置すると厚みや結節が出てくる場合があります。
3か月ごとに V-beam を繰り返し、赤みと血管のボリュームをコントロールします。
ウンナ母斑・サーモンパッチ
新生児の額やまぶた、うなじにみられる薄い赤みで、多くは自然に薄くなりますが残る例もあります。
浅い病変は2〜3回の照射で目立たなくなることが多く、乳児期からの治療が効果的です。
毛細血管拡張症
頬や鼻の周囲に細い血管が浮き上がり、線状・網目状に赤みとして残る慢性の症状です。
3〜5回を目安に照射し、紫斑やダウンタイムを確認しながら出力を調整します。
その他のあざ(茶あざ・黒あざ)
茶あざ・黒あざは自費診療メニュー「その他のあざ」で治療方針と料金をご案内しています。該当する症状ごとの注意点を以下のカードから確認してください。
診療メニュー
扁平母斑(茶あざ)
茶色く平坦なあざで再発しやすく、当院では自費のピコスポットメニューに準じてご案内しています。
治療方針の詳細は「その他のあざ」ページでご確認ください。
先天性色素性母斑(黒あざ)
生まれつきある黒いあざで、サイズによっては切除や植皮など形成外科的治療が必要になります。
悪性化リスクを考慮した評価を「その他のあざ」ページでご案内しています。
治療時の注意点
- 照射後は1〜2週間ほど赤みや紫斑が続くため、擦れや強い日焼けを避けてください。
- まれに水疱・色素沈着・色抜けが生じる場合があります。異常を感じたらすぐにご連絡ください。
- 保険適用の可否や通院頻度は病変の種類と範囲によって変わります。初診時に詳しくご説明します。
治療可否や費用は病変の種類によって異なります。保険診療・自費診療のどちらが適応になるかは初診時にご案内します。 少ない回数で仕上げるのか、長期的にコントロールするのか、ご希望を伺いながら計画します。