V-beam(血管病変・赤み)
その他のあざ
扁平母斑や先天性色素性母斑など、皮膚の色に異常をきたすあざについて、レーザー治療や手術の選択肢をご紹介します。
原因や特性が異なるあざに対して、レーザー機器や手術の適応を見極めながら治療プランをご提案しています。再発や悪性化のリスクを踏まえ、適切なタイミングで専門的な治療を行うことが重要です。
扁平母斑(茶あざ)
茶色く平坦なあざで、体のどこにでもできうるものです。
Qスイッチ付きレーザー、ピコ秒レーザーであればどういった機種でも一旦は消退するのですが、非常に再発しやすいあざです。
レーザー治療で再発してくる場合は、切除が選択される場合があります。
承認をとった「Qスイッチ付きルビーレーザー」であれば健康保険で治療ができますが、2回までという制限がかけられています。
残念ながら、当院では健康保険適応での施術は行っておりません。
ピコスポットに準じた自費診療となります。
先天性色素性母斑(黒あざ)
生まれた直後からある、黒い大きなほくろのような皮膚腫瘍です。
整容面で気になるようならば、基本的には切除が選択されます。
大きなものでは2回以上にわけて少しずつ切除する分割切除や、局所皮弁術を行う場合もあります。
大人になったときに直径20cm以上(1歳時点での目安は体幹で6cm、頭部・顔面では9cm以上)あることが見込まれるものは、「巨大色素性母斑」と定義されています。
巨大色素性母斑は、悪性黒色腫という悪性腫瘍の発生母地となりうるため、積極的な加療が必要と考えられます。
広範囲の場合は植皮や、自家培養表皮、皮膚を削るような治療が行われる場合もありますが、整容面に配慮した治療には難重するケースもあります。
保険適用について
扁平母斑に対する保険適用は「Qスイッチ付きルビーレーザー」で承認されていますが、施術は最大2回までという制限があります。当院では保険診療での施術に対応していないため、自費のピコスポットメニュー(都度払い)での治療をご案内しています。
先天性色素性母斑は大きさにより悪性黒色腫のリスクが高まるため、治療方法については形成外科専門医が個別に評価し、切除術や植皮術なども含めた計画をご提案します。