保険診療
太田母斑の治療
顔の片側に広がる青みや、眼球・口腔粘膜の色が気になる太田母斑。保険適応でピコレーザー治療を行い、生活に支障が出ない範囲まで目立ちにくくします。
太田母斑の特徴
- 顔面や眼球、口腔粘膜に現れる青色〜灰色のあざで、自然には消失しません。
- ピコレーザーでの照射は従来のQスイッチレーザーに比べ、痛みとダウンタイムを軽減できます。
- 濃さによっては複数回の治療が必要ですが、白抜けが目立たないよう回数と間隔を調整します。
発症時期は生後すぐから思春期まで様々です。メイクで隠してきた方でも、レーザー治療で大きく改善する症例が多くあります。
診察時に確認すること
- 眼球や粘膜の色変化がある場合は眼科連携が必要です。
- 20 代以降で発症・悪化した場合も治療可能です。
- 広範囲治療で全身麻酔が必要な場合は連携病院をご紹介します。
レーザー治療の進め方
- 3〜4 か月間隔で照射し、毎回色調と症状の変化を評価します。
- 痛みが強い場合は麻酔クリームやブロック麻酔を併用します。
- 広範囲の場合は時間を分けて照射し、白抜けを避けるため出力を調整します。
治療回数の目安
濃い症例では5〜10 回程度必要になることがあります。色が残ってもメイクで隠せる程度まで薄くできれば治療終了とするケースが多いです。
アフターケア
- 照射部位は 7 日間、軟膏とフィルムで保護します。
- 色素沈着を防ぐため、日焼け対策と保湿を徹底します。
- 白抜けが出た場合は色味が戻るまで経過を見て、必要に応じて別のアプローチを検討します。
リスク・副作用
- 一時的な赤み・腫れ・水疱形成
- 炎症後色素沈着や色抜け
- まれに瘢痕や感染
治療に不安がある場合はいつでもご相談ください。経過写真を活用しながら治療ペースを一緒に調整します。