形成外科
形成外科診療について
見た目と機能に配慮する、体表の病変を治療する診療科です。
当院の形成外科診療の特徴
- 形成外科専門医が診察から手術・レーザー治療まで一貫して担当し、見た目と機能の両立を重視します。
- 局所麻酔の日帰り手術を中心に、エコー検査やレーザー治療も得意としています。
- ピコレーザー「エンライトン SR」と色素レーザー「V-beam Ⅱ」を併用し、あざ治療も幅広く対応します。
診療体制
- 体表エコー装置があります。手術や追加検査の必要の判断を早めにお伝えできます。
- エコー機器・ダーモスコピーを用いて病変の評価を行ってから治療方法を検討しています。
- 静脈麻酔や全身麻酔が必要な症例は、連携病院と調整して対応します。
代表的な診療内容のご紹介
症状やご希望に応じて、保険診療・自費診療の範囲で最適な治療をご提案します。記載されている以外にも、体表のお悩みには幅広く対応しています。
皮膚腫瘍(粉瘤・脂肪腫など)
局所麻酔での日帰り手術を行っています。腫瘍の大きさや部位をエコーで確認し、切除範囲と縫合方向を計画します。
- 単純切除/くり抜き法など最適な方法を選択し、必要な場合には皮弁作成術を併用します。
- 病理検査で良性・悪性を確認し、結果は外来でにご説明します。
- 術後は再発予防のための生活上の注意点と経過観察スケジュールをお伝えします。
巻き爪・陥入爪
歩行時の痛みや炎症を抑えるため、テーピング・巻爪マイスターによる矯正・フェノール法などから最適な方法を選択します。
- 急性炎症がある場合は消炎処置を優先します。
- 矯正は再発する場合もありますが、ダウンタイムを抑えたい方にも適しています。
- フェノール法で爪母の一部を処理するような手術を行う場合もあります。
怪我ややけどの診療
擦り傷や軽い怪我でも初期対応が大切です。傷の状態に応じて最適な処置をご提案します。
- アスファルトの粉が傷に入り込み、治った後に青く透けて見えることがあります。
- やけどは処置の誤りで悪化し、不要な傷跡を残す可能性があります。
- このような事態を避けるためにも、形成外科医が適切な創傷処置とケアを行います。
傷あと・瘢痕ケア
肥厚性瘢痕やケロイドは、注射・内服・手術・レーザーなど、状態に応じた最適な治療計画をご提案します。
- 圧迫・外用療法・ステロイド注射を組み合わせ、赤みや盛り上がりをコントロールします。
- 自費診療になりますが、V-beam を照射し色味の改善を図る場合もあります。
- 拘縮が強い場合は形成外科手術や皮弁移動術で機能改善を目指す場合があります。
あざの診療
赤あざ・青あざ・茶あざ・外傷性刺青など、種類や深さに応じてピコレーザーや色素レーザー、形成外科的治療を組み合わせて対応します。
- V-beam Ⅱ(色素レーザー)やピコレーザーを用いたレーザー治療に対応します。
- 保険診療ができない一部の状況を除き、保険診療で対応しています。
- 詳しくは「あざの診療」総合ページをご覧ください。
手術の流れ
- 初診:診察・エコー検査を行い、治療方法と通院スケジュールを決定します。
- 手術前:手術の説明を行い、術後ケアのポイントをお伝えします。
- 日帰り手術:局所麻酔で手術を実施し、必要に応じて病理検査へ提出します。
- 抜糸・経過観察:1〜2 週間後に抜糸、必要に応じて 1 か月後を目安に瘢痕状態を再評価します。
術後ケアのポイント
- 術後はガーゼなどでドレッシングを行います。処置の方法をお伝えします。
- 痛みや腫れが強い場合は我慢せず、公式LINEアカウントなどにご連絡ください。
リスク・副作用
- 術後は赤み・腫れ・内出血が生じる場合があります。通常は数日〜数週間で落ち着きます。
- 傷あとが肥厚したり色素沈着が残る可能性があります。必要に応じて追加治療をご提案します。
効果や回復スピードには個人差があります。気になる症状が続く場合は早めにご相談ください。