美肌治療
ヒアルロン酸注入
真皮内に細かく広げる「微細注入法」で、しわやボリュームロスを自然に補います。通常の注入法よりも自然な質感を目指します。
真皮内微細注入法とは
通常のヒアルロン酸注入が真皮下や皮下に大きく入れるのに対し、微細注入法は真皮内に 1〜2 mm 間隔でごく少量ずつ分散させる手法です。しわの形状に合わせた調整がしやすく、1 本で広い範囲の治療が可能です(1)。
- 真皮内に 1〜2 mm 間隔でヒアルロン酸を細かく広げ、1 本でも広い範囲のシワをカバーできます。
- 皮下や骨膜近くへの深部注入を避けることで、血管塞栓などの重篤な合併症リスクを抑えます。
- 麻酔入りのジュビダームビスタ®シリーズと 34G 極細針を用い、痛みや内出血を最小限にします。
文献 (1):一瀬晃洋. ヒアルロン酸 : 真皮内微細注入. 美容皮膚医学 beauty. 2020;3(1):22-27.
治療できる部位
- ほうれい線・マリオネットライン
- 口角外側から顎にかけての縦じわ
- 額の横じわ・ゴルゴライン
- その他の浅い小じわやボリュームロス(診察でご相談ください)
骨格や皮膚の厚みによっては適応が難しい場合もあります。個人差はありますが、1 本で両側のほうれい線とマリオネットラインの改善を目指すことも可能です。
施術の流れ
- 診察:お悩みがヒアルロン酸で対応可能か、適応と使用本数を医師が判断します。
- 麻酔:表面麻酔またはブロック麻酔で感覚を和らげ、痛みに配慮します。
- ヒアルロン酸注入:34G の極細針で真皮内に少量ずつ微細注入を行います。
- 仕上がり確認:凹凸やしこりがないか確認し、生活上の注意点をご説明します。
施術時間は注入量によって異なりますが 30〜45 分程度です。腫れを抑えるため術後はクーリングを行い、メイクは翌日以降に再開します。
術後の注意点
- 施術当日はメイクを控え、洗顔は水かお湯で優しく行い、化粧水のみのシンプルなスキンケアにしてください。
- 腫れや内出血を抑えるため、数日間は激しい運動・サウナ・長時間の入浴を控えましょう。
- ヒアルロン酸を浅い層に入れる部位は熱の影響を受けやすいため、レーザーや RF 治療は 4 週間あけてください。
当日や翌日にしこりを感じた場合は、スプーンの背などで軽く押し馴染ませてください。その他細かい注意点は施術前の診察でお伝えします。
施術後はメイクや運動を控え、肌を落ち着かせましょう。
料金(税込)
| ジュビダームビスタ® ウルトラXC | ¥49,000 / 本(税込) |
|---|---|
| ジュビダームビスタ® ウルトラプラスXC | ¥49,000 / 本(税込) |
使用本数は部位とご希望に合わせて診察時に決定します。
施術は基本的に 1 本ずつのご案内です。追加が必要な場合は診察でご説明します。
ご予約について
ヒアルロン酸注入は事前の診察が必須です。診察で適応やスケジュールを確認した上で、施術日は別途調整いたします。
- 12時以降(月・火・水・金・土)
- 19時以降(月・水・金)
ご予約やご相談は LINE / お電話(078-842-6482)または専用フォームからお申し込みください。診察済みの方はご希望日時をお知らせいただければスムーズです。
フォローアップ
術後の状態で気になる点がありましたら、診察のご予約をお願いします。状態によっては対応を急ぐ場合もありますので、クリニック公式 LINE やお問い合わせフォームからもご連絡ください。
リスク・副作用
- 腫れ・赤み:施術後数日間は軽度の腫れが出ることがあります。数週間後に腫れを感じた際はご連絡ください。
- 内出血:血管に針が触れると内出血が起こる場合がありますが、多くは 1 週間以内に落ち着きます。
- しこり感:触れると硬さを感じる場合があり、経過観察や軽いマッサージで馴染ませます。
- アレルギー反応:製剤に含まれるタンパク質への反応は稀ですが、違和感があれば早めにご相談ください。
- 血管塞栓症:非常に稀ながら重篤な合併症です。当院ではリスクの高い部位(鼻など)への注入は行っていません。
効果の持続期間は 1 年前後が目安ですが、生活習慣や部位によって差があります。異常を感じた場合は無理をせずご連絡ください。
参考資料
- (1) 一瀬晃洋. ヒアルロン酸 : 真皮内微細注入. 美容皮膚医学 beauty. 2020;3(1):22-27.
- (2) Wang F, Garza LA, Kang S, et al. In Vivo Stimulation of De Novo Collagen Production Caused by Cross-linked Hyaluronic Acid Dermal Filler Injections in Photodamaged Human Skin. Arch Dermatol. 2007;143(2):155-163.
- (3) Rzany B, DeLorenzi C. Understanding, Avoiding, and Managing Severe Filler Complications. Plast Reconstr Surg. 2015;136(5S):196S-203S.
- (4) Fernández-Cossío S, Castaño-Oreja MT. Biocompatibility of Two Novel Dermal Fillers: Histological Evaluation of Implants of a Hyaluronic Acid Filler and a Polyacrylamide Filler. Plast Reconstr Surg. 2006;117(6):1789-1795.