美容皮膚科

日帰り・半永久的なワキ汗治療

ミラドライはワキ汗・ワキの臭いに悩む方のための非侵襲的な医療機器です。マイクロ波で汗腺だけを選択的に加熱し、長期的に汗の量を抑えます。

  • 日帰りでマイクロ波を用いて汗腺を熱変性させ、汗と臭いを長期的に抑えます。
  • 厚生労働省および米国 FDA 承認機器を院長が責任管理のもとで運用しています。
  • 術後 72 時間の痛みをカバーするエクスパレル麻酔を標準付帯しています。
miraDry ハンドピースでワキに照射するイメージ

ミラドライは、ワキ汗の治療に特化した非侵襲的な医療機器です。マイクロ波で汗腺を狙い撃ちし、汗と臭いを長期的に抑えます。

厚生労働省および米国 FDA の承認を受けており、安全性と有効性が確認されています。日帰りで施術が完了し、日常生活への影響を最小限に抑えられることが特長です。

エクスパレル麻酔標準付帯で、快適な治療をご提供します

当院では術後 72 時間程度鎮痛効果が続く長時間作用型局所麻酔薬「エクスパレル」(リポソーム化ブピバカイン)を標準で組み合わせています。

エクスパレルは欧州医薬品庁 (EMA) と米国 FDA の双方で承認を受けており、術後の痛みを大幅に軽減します。当院では、信頼できる輸入医薬品取り扱い事業者を介した個人輸入により適正に入手し、院長が責任管理しています。

参考: EMA Exparel EPAR / FDA NDA 022496

「不要な部分だけ焼き切る」

吸引で汗腺を表面に引き寄せる

miraDry のハンドピースが皮膚を軽く吸引し、汗腺を皮膚の表面近くに持ち上げます。これによりエネルギーが正確に汗腺へ届き、周囲の組織を保護できます。

マイクロ波エネルギーで汗腺を熱変性

皮膚下 2〜5 mm 付近の汗腺にマイクロ波を照射し、汗腺を選択的に熱変性させます。変性した汗腺は再生しません。

皮膚表面を冷却して保護

照射と同時に冷却システムが働き、表皮を低温に保ったまま不要な汗腺だけを処理します。このステップをマーキングに沿って繰り返します。

過剰な脇汗が大幅に減少

発汗量は 80% 以上の減少が報告されています。1

治療効果は半永久的

完全に破壊された汗腺は再生しません。個人差はありますが、多くの方が治療直後から汗の量や臭いの減少を実感されています。

安全性と副作用

保険診療で行う皮弁法はアポクリン汗腺をしっかり除去できる一方で、術後の厳密な安静や皮膚壊死などの合併症リスクがあります。

ミラドライは皮膚を切開しない非侵襲的な治療であり、一時的な腫れやしびれなどに注意すれば日常生活にすぐ戻れます。

  • 痛み・腫れ・赤み・内出血(数日〜1週間程度)
  • しびれや神経痛(ごくまれに一時的な正中神経障害が報告されています)2,3
  • 硬結や皮膚の引きつれ(徐々に改善しますが数か月続くことがあります)
  • 効果の個人差(汗量・臭いが完全にはゼロにならないケースがあります)

症状が長引く場合や気になることがあれば早めにご連絡ください。

治療の流れ

  1. 照射エリアのマーキング
  2. 局所麻酔(エクスパレル標準付帯)
  3. miraDry 照射(約 60〜90 分)
  4. クーリングと圧迫

施術の安全性に直結するため、注射による麻酔は必須です。施術開始前に医師が局所麻酔を行います。

ご料金

すべて自由診療(税・麻酔・消耗品込み)。価格は 2025 年 10 月 18 日時点のものです。

施術 内容 料金
両脇(1回目) エクスパレル麻酔・消耗品費などすべて込み ¥210,000
両脇(2回目〜) 初回から3か月以降に効果が不足した場合のみ推奨 ¥150,000
医師施術オプション オプション 院長が照射操作まで担当 +¥25,000

医師施術オプション(+¥25,000)は不要だと思います。機械がよくできているので、安全性が高いです。

医師施術オプションの有無にかかわらず、麻酔と事前の安全確認は院長が責任をもって行います。2回目の施術は初回の 3 か月以降に効果が不足した場合のみで十分で、1回で満足される方も多くいらっしゃいます。

再照射は初回施術後 3 か月以降、効果が不十分な場合にのみご提案します。複数回を前提とした契約は行っていません。

他院で 4〜5 万円相当のオプションとして扱われることが多いエクスパレル麻酔も標準付帯し、消耗品費まで含めた料金です。

痛みが心配な方は、術後の負担を抑えるエクスパレル麻酔を標準付帯した当院のミラドライをぜひご検討ください。

施術後の経過について

  • 施術当日

    麻酔が切れるとヒリヒリした痛みや腫れを感じることがあります。患部を冷却し、処方鎮痛薬でコントロールします。当日はシャワー程度で温まりすぎないようにしてください。

  • 施術翌日〜1週間後

    痛みと腫れのピークは施術当日夜から翌日にかけてです。その後徐々に軽減し、軽い家事などの日常生活は支障なく過ごせますが、激しい運動やサウナは 1 週間ほど控えましょう。

  • 施術1週間後〜1か月後

    腫れや内出血はほとんど消失し、汗や臭いの減少を実感し始めます。入浴は通常通りで問題ありませんが、長時間の入浴や過度な加温は避けると安心です。

  • 施術1か月後〜半年後

    発汗量の減少が安定してきます。破壊されなかった汗腺が残る場合は少量の発汗が戻ることがありますが、多くの方は快適な状態を維持されています。

施術後の経過イメージ(症例レポート図)

ワキの臭いにも効きますか?

miraDry は主にエクリン汗腺を熱変性させる治療として承認されていますが、アポクリン汗腺にも熱が届くため軽度の腋臭で臭いの改善が報告されています。1

開発時の臨床試験では「ワキの臭いが気にならない」と答えた人数が治療前 12.9%(4/31)から、治療後 6 か月で 74.2%(23/31)に増加しました。汗が減ることで細菌の繁殖も抑えられ、臭いの自覚が軽くなるケースが多く見られます。1

アジア人はアポクリン汗腺の発達が比較的弱いとされ、欧米人を対象にした報告より効果を感じやすい可能性も考えられます。4

ただし、そばにいるだけで強い臭いを指摘される場合や部屋に入るだけで気付かれるほどの高度な腋臭症では、皮弁法などの保険診療が適している可能性があります。当院で手術は行っていませんが、診察のうえで手術実施施設をご紹介できます。

何回治療が必要?治療効果は?

  • 海外の臨床試験では 1〜3 回の照射で汗による不快感が約 90.3% 軽減し、発汗量は約 82% 減少しました。12 か月後も効果が維持されており、半永久的な改善が見込まれます。1
  • 論文の多くは欧米人を対象としていますが、皮膚が薄いアジア人は照射の通りが良く、体感としては効果が高いと感じています。
  • 当院ではまず 1 回の施術で様子を見て、効果が不足した場合のみ 3 か月以降に追加照射を検討します。最初から複数回プランを契約する必要はありません。

施術後の痛みは?対策は?

ワキの皮膚の下に、やけどのような変化を起こす治療です。ですので、麻酔が切れた後に痛みがあります。

施術後は肩をあげたり、動かしたりするときに痛みが出うるので、少し安静が保てる時期を選んで施術をうけるようにしましょう。

当院では、特殊な事情があり不適を思われる場合を除き、術後72時間痛みを抑えられるエクスパレル麻酔を標準付帯としています。

その他のよくある質問

治療後すぐに運動しても大丈夫ですか?
数日は痛みや腫れが残るため、激しい運動は 1 週間ほど控えてください。ウォーキング程度は翌日から可能です。
効果はどのくらい持続しますか?
半永久的な効果が見込まれますが、破壊されなかった汗腺が残る場合は少量の汗が戻る可能性があります。気になる場合は診察でご相談ください。
ワキ脱毛と併用できますか?
先にミラドライを受けると照射により毛量が減少するため、脱毛回数や費用を抑えられます。
保険は使えますか?
ミラドライは自由診療です。症状によっては医療費控除の対象になる場合があります。詳しくは税務署へご相談ください。
治療ができない人、むかない人はいますか?
痩せ型の方は皮膚と神経の距離が近く、治療に伴う神経障害のリスクが高い場合には安全性を最優先して出力を上げきれず十分な効果が得られないことがあります。また、脇にキズアトや大きないぼ・ホクロがあると安全に皮膚を吸引できないため施術をお断りする場合があります。Lee FG et al. (2021) や Puffer RC et al. (2019) でも神経障害の症例が報告されています。2,3

ご予約について

脇の手術歴や瘢痕がある場合、安全に照射できるかを確認するため事前診察が必須です。まずは美容皮膚科(担当:丸口勇人)の診察をご予約ください。

診察済みの方には、専用の時間外フォームから施術日調整をご案内しています。予約導線は診察後にご説明します。

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参考資料

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